毎度自己満足の歳時記を書くことでおなじみの吉田です。
今回もブログの順番の都合によって、冬一番乗りをしたようですので冬について書きます。

冬の朝は寒いです。ご存じかと思います。余りに寒いものですから、布団から出られません。これもご存じかと思います。服を着替える為にはまず一度この寒気を身に纏って、それから初めて外行きの服に替わるわけです。幸いにして、文明人ですから、部屋にエアコンが存在します。布団から手を伸ばせばすぐにリモコンを手に入れることができます。あとは親指を少し動かせば暖かい空気が排出され、我が家を我が物顔で占領していた寒気を追い散らすことができます。ただこれにはいくらか時間がかかります。時間と、電気代と、勘定すると、これは寧ろ三文の損です。
となると必然的に、朝が遅くなるわけです。学生ですからお金は大事にして、いかなる損にも出費にも敏感でなければなりませんから。
朝が遅くても、午前中の空気は十分にひりっと寒いです。特に自転車を漕いでの登校ですから。このひんやりして引き締まった空気を感じると、いくら朝が遅くてもまるで早起きして朝早くから活動しているかのような気分になります。お得です。

そして12月になったということはクリスマスに備えなければなりません。クリスマスと言えば、言うまでも無く他に無くクリスマスソングです。クリスマスの歌には名曲が沢山ですが、クリスマス以外の季節に聞く気にならないという重大な欠点が存在していて、その為に12月の僅かな25日間でこれら沢山の名曲を、翌年のクリスマスまで聴かなくても我慢できる程に、聞き溜めしておかねばなりません。しかしながら、クリスマスソングというやつは切なかったり、あるいは逆に幸せすぎたりで非常に精神的負担です。これもまた重大な欠点と言わざるを得ません。つまるところ、短期間にたくさん聞かねばならないのに一度に沢山聞くのはつらいのです。解決策としては曲げてクリスマス以外にも聞くか、あるいは強靱な精神を手に入れるべく山ごもりとか出家とかでしょう。幸い本学は浄土真宗の大学ですから、出家が一番お手軽でしょうか。

一方で、昔から、なぜイルミネーションを冬にばかりするのか釈然としません。夏にやると飛んで火に入る夏の虫みたいな連想が働くからでしょうか。天体観測みたいな話で行くと、冬の方が夜空に透明感があるらしいです。というかそういう雰囲気だからというのが一番それらしい理由でしょうか。
とはいえ暗い中にキラキラ光っているのは綺麗です。実は田中宮市営住宅でも先頃イルミネーションが設置されました。単なる一本にすぎなかった木が、今や燦然と、田中宮で最も存在感を放っています。一定の周期でちかちかと点滅しているのですが、無音であるのがまた良いです。雪の音をしんしんとなど表現しますが、まさにそのような。

しかしこの木、イルミネーションを飾る為に生えてきたかのような形をしています。スラッと高い幹に、枝が塩梅よく上に行くに従って短くなります。これにそって電飾を飾れば三角錐の理想的なイルミネーションが完成します。この木をイルミネーションに仕立てると目利きしたのは誰か、存じ上げませんがご慧眼ですと、この場で勝手に書かせて頂きたいと思います。

熱燗も冬のお酒です。寒い寒いといいながらポケットに手を突っ込んで歩き、ほの明かりの飲み屋に入って頼むのです。先日入居生の先輩である高山さんと飲みに行って、これはどう考えても熱燗日和でしたから、先輩がビール飲んでるのに熱燗を頼んでしまいました。美味しかったです。一人より二人で飲むのが良いです。冬が終わる前にもっと飲まねばなりません。

さて、もういくつ寝るとお正月的な気分ですが、やたらと課題が多かったりとかして師走も満喫しています。
今年は冬が始まるのが遅かったので頑張って冬を楽しむ必要があります。一緒に頑張っていきましょう。
３Lでは今月クリスマス会をしようということで、その時に鍋をしようかとかおでんにしようかとか喧喧諤諤したりしています。ほんとに変なこだわりがある人ばかりで困ったものです。熱論で部屋は多少暖まったかも知れません。
募集期間もいよいよ大詰めですが、ぜひ奮ってご応募ください。