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3L APARTMENT

3L APARTMENTで暮らす学生のブログ

2024.7.18
Beauty of a sunset~綴られた夕焼けの美しさ~

夏の風物詩

Hi everyone! It’s me, KARIN!

とうとう7月になりましたね!夏が始まったんだなとカレンダーを見るたびに感じます。

季節を代表するものの魅力が感じ取れる瞬間が好きです。皆さんは夏になると何をしたくなりますか?海に行ったり、BBQに行ったり、花火を見に行ったりするかもしれません。

私自身、夏らしいことはあまりしていませんが、夏の歌を聴いていると夏を実感しているような気がします。

今日は自分なりに歌詞の考察をして好きな曲の良さを伝えられたらと思います。

今日紹介するのはヨルシカの「斜陽」です。

 

斜陽とは

斜陽と聞くと真っ先に思い受かぶのは太宰治の斜陽かなと…。

そもそも斜陽には「沈む太陽」という意味があって、夕方に太陽が地平線に向かって沈んでいく様子と、そのときに空が赤く染まる夕焼けの情景が思い浮かびます。この景色は、どこか儚さや寂しさを感じさせるものです。

また太宰治の小説では、かつて栄えていた貴族が戦後の日本で没落していく様子が描かれています。その衰退が沈む太陽に例えられ「斜陽の貴族」と表現されます。

曲では何が表現されているのでしょうか。

 

歌詞に綴られた「斜陽」

この曲を歌うとき、私は特に気持ちを込めて歌うようにしています。その中でも特に好きな箇所があります。

“頬色に茜さす日は柔らかに”

夕焼けで頬が赤くなるのと、照れて顔が赤くなるのが掛け合わさっていて、本当の気持ちをうまく伝えられずにもどかしいという感情が読み取れます。

“もう少しで 僕は僕を一つは愛せたのに”

相手を好きだと認められない主人公が、もう少し恋に落ちれば、距離が近くなれば、自分の気持ちに気づき、相手を好きな自分を好きになれるかもしれないと感じているような気がします。この歌詞は、青さの残る恋愛をうまく表現していると思います。

“僕は恋をしたんだろうか あのお日様のように、落ちていくのに理由もないのならもう”

私はこの歌詞が一番好きです。太陽が落ちるのが当たり前なほど君が好きと捉えることもできるし、恋に落ちるのには理由がないんだからと開き直っているようにも捉えられます。また、太陽みたいに燃えるような恋をしているという意味なのかもしれません。

高く成った葡萄のように高嶺の花の彼女と、不器用な主人公。

お日様のように明るい彼女と、それに照らされる主人公。

沈んでいく、傾いていく太陽のように少しずつ自分に振り向いて微笑んでくれる彼女。

どこか切ない恋愛の歌。

 

See You!

ストレートな歌詞が評判の曲でも聞き手がどこに着目するかで曲の雰囲気は大きく変わる気がします。

いつも聞いている曲がどんな表情を見せるのか。普段何気なく聞いている曲も、改めて歌詞に注目してみると新しい発見があるかもしれません。この夏はじっくり楽しみながら考察してみたいと思います。

 

この記事を書いた人
北島 花琳KITAJIMA
京都府唯一の村出身です。歌うことと食べることが大好きなユニバオタクです。マイブームはファミレスのご飯を高級レストラン風に撮ること。最近ギターを始めてみました。
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