こんにちは。田村です。
5月後半から1か月程度、連日何かしら予定があるという充実した?日々を送っています。4年とは思えないほどの過密スケジュールですが、今だけのはずです。落ち着きが戻る再来週まで気を抜かず頑張ります!
グリル厄介
長らく観ていませんが、今回は某鉄腕!な番組の企画にあやかり新鮮ぴちぴちな話題です。
皆さんはスーパーや旅先で未知の食材に出会うことはありませんか?自分は3Lに入居してそうした場面が多いです(特に野菜)。今回はそんな食材を調理したので紹介します。
ででーん
スズキでしょうか、いいえ、ブラックバスです。
正式名称はオオクチバスです。北米原産で日本には1925年に釣り・食用として移植され、現在は日本各地の淡水域に分布しています。
強力な繁殖力とルアー釣り対象魚としての人気による各地への放流により、日本在来の淡水生態系に深刻な影響を与えています。
京都のお隣さん、滋賀県の琵琶湖では1983年頃に大繁殖して以降、琵琶湖固有の生態系、水産資源に悪影響を及ぼす害魚として、駆除活動が進められています。
2005年には日本政府の定める外来生物法によって、「特定外来生物」に指定され、飼育・運搬・保管などが禁止されている他、国際自然保護連合の定める「世界の侵略的外来種ワースト100」にも指定されるなど、ワールドワイドな厄介者です。
まず市場に出回ることはないのですが、大学でお世話になった地域のご厚意で丸ごと1匹いただける機会があり、入手することができました(締め・血抜き処理をしていただいた後持ち帰っています)。
とにかく大きく、重かったです。さぞかしまな板も驚いたことでしょう。まな板(35cm)を超える40cmのぽっちゃりさんでした。
専門家の方に鱗をしっかり取るのがポイントと伺ったので丁寧に取り除き、念には念をと塩を振り臭み、ぬめりを落とします。
と、何とまあ口からこんにちは。スジエビ。網にかかったバスがどさくさに紛れて丸のみしたのでしょうか。引き際まで捕食を続けるバスの逞しさに感服です。エビは災難でしたが、幸い原型をとどめていたので有効活用します。
そして、内臓も取り除きいよいよ三枚おろし。失敗しました。食べれたらOKです。また練習して備えます。
あれ、マダイじゃね?既視感ありありのきれいな白身です。おなかが空いたのでこのまま刺身で、といきたいところですが寄生虫の危険性があるようなので堪えます。
今回はシンプルに煮つけとフライにしました。
お世辞抜きでホントに美味しい、衝撃です。
嫌な臭み、油分は一切なく、タイのような旨味と食感です。ごはんが進んで仕方ありません。
何でも見た目で判断してはいけないですね、バスよ教えてくれてありがとう。
ちなみに煮つけには、口からこんにちはのスジエビを添えました。スジエビも琵琶湖の貴重な水産資源です。
スジエビと大豆を甘辛く味付けした、滋賀県の郷土料理「エビ豆」は特に美味です!
ムニエルやアクアパッツァなど、ネットで調べると他にも沢山のバス料理が出てきたので再度挑戦したいと思います。
滋賀県草津市の琵琶湖博物館内設レストラン「にほのうみ」では、オオクチバスを使った天丼やうどん、そばを味わうことができます。博物館の充実した展示とともに、おススメです!
外来種=厄介、悪者 のイメージが先行しがちですが、元を辿ると私たち人間の仕業の結果であり、この問題を解決するのもまた私たちの責務であるように自分は思います。
簡単ではありませんが、採って減らす(処分する)+美味しく食べる という視点を加えるのも大切だと感じました。
それではこのあたりで失礼します。最後まで読んでくださりありがとうございました。